人生しんどみドミノ倒し

共感されるとめちゃくちゃうれしい ある程度見られてある程度承認欲求が満たされれば良い

友達はァ〜人生の宝ッ!!!

 人生なんて、結局は全員他人だから成り立つ。いちいち他人の悩みや喜び悲しみやら全ての感情を全て共感して全く同じように感じていたら精神がもたない。親だって、遺伝子をもらったし腹の中にいたわけだけど、結局生まれてしまった後のいまとなっては、私とあなたでしかない。それに親子という名前をつけて戸籍という契約で縛っているだけだ。現実は、私とあなたであり、結局は、他人じゃん、と思う。親だからと言って子供の全てが分かるわけではないし子供だから親のことが全てわかるわけではない。

 人の気持ちは予測することはできても、話を聞くことはできても、全く同じものを共有することはできないし、言わなきゃわからないどころか言われたってその人自身も分かっていないことがあるかもしれないし、口で説明された、限られた言語で語られた感情を完全に理解することなど私には不可能だ。私は誰よりもあいつのことを分かっているし、本人よりも分かってる!と思っても、仮に本当にその認識が正しかったとして、本人よりも分かってしまっている時点でそれは既に同じ感覚を共有していない。

 だから、せめて、分かる範囲だけ、共感できる範囲だけを共有して、互いを思いやって少しでも生きやすくなるように生きているのが今のこの状況なのだと思う。そうして関わりを持つ人々に家族、恋人、友達、同僚などと名前をつけて社会が成り立っている。

 しかし、"友達"というのは、ほかの人間間の関係と異なる性質を持っているように感じる。例えば、家族は血の繋がりがあり、なかったとしても法律上の契約で縛られているし、それぞれに入籍した者・親が同じで先に生まれたか後に生まれたか、など決まりがある。恋人も、原則は1人につき1人しかいないし、恋愛感情というおそらくかなり強い感情をお互いに持ち、人によって色々違うところはあるだろうがさまざまな制約があって(例えばほかの異性とはちゅーしない!とか)成り立つ関係だ。では、友達はどうだろう。友達には、具体的な形がないし、契約もないし、"こういう関係性"と一概に説明できるものではない。あやふやで、人によって全然異なり、1人の人間にとっての何人かの友達でもこの人はこういう関係、あの人はこういう関係、ときっと十人十色な関係があるはずだ。秘密をなんでも打ち明けられる友達、何も考えずただ楽しく騒げる友達、たくさんのことを教えてくれる友達、エトセトラ。

 この曖昧で弱い精神だけの繋がりで、それでもずっと"友達"という関係を保っているのは最早奇跡ではないのか?例えば高校で同じクラスになっても、ずっと友達とは言えずクラスメイトという感じのままだ終わって、その後は"高校3年生の時のクラスメイト"として"過去に関わりがあった人"のようになってしまう人もたくさんいる。実際は、大半がそんなもんだ。それでも、その中に、ずっと関わり続けていく人たち、関わり続けていたい人たち、いつでも会いたい人たちがいる。

 そもそも私には、好きでも会いたいと思わない人なんかいっぱいいるし、いつどんな時にその人のこと考えても会いたいと思える人なんてごく限られている。そういう人たちは、いつ会っても楽しかった記憶しかないし、いつ会っても好きだった記憶しかない。これ、すごすぎない?すごいよね。もちろん、暗い話したとか、そこまで仲良くなかった頃だったから気まずかったとか、そういう記憶もあれど、それでもその人のことはずっと好きだった記憶ばかりだし、いまとなっては、いい思い出だから、思い出せば楽しい気持ちになれる。

 そして、こういう関係を保てる友達というのは、相手もある程度は自分のことを好いていてくれていなければ実現不可能だ、と、思う。

 私は幸せだ。間違いなく、幸せ者だ。友達が好きだし、きっと私のことを好きな友達もいると思う。ありがとう。あーーーーよかった、たまたま同じクラスになったりたまたま同じ部活だったりたまたま同じサークルに所属したりたまたまバンド組んだりたまたまライブハウスで出会ったりして、よかった!!!!!!!!!!本当に!!!!!!

 出会いがこのたまたま偶然、てところも、友達のすごいところだよなあ。え?やばいよね、たまたま出会えてなかったかも知れないんだよ?無理じゃん、絶対無理よかった本当に、メンヘラの人格ゥ〜✌️

 最初の方〜の話に戻るけど、完全には分かり合えない私たちが、それでも分かり合える小さな範囲で互いのことを考え、その重なりが心地良く感じられる人たちと友達になれて、なんの縛りも契約もない、なんの責任も、離れることのリスクもない中でずっと一緒にいたいなとか、ずっと会い続けるんだろうなこの人とは、とか、そういう風に思わせてくれる人たちがいることが私の幸せだなあと、つくづく思います。